第9回種子島ロケットコンテスト
第9回種子島ロケットコンテストに実行委員として参加してきました。
公式ホームページ
公式Facebook
公式Twitter @tanecon_staff
Togetterまとめ「第9回種子島ロケットコンテスト」
私は例年通り、広報と、CanSatの審査を担当しました。
いままでこの大会のCanSatは、G型エンジンを使う大型モデルロケットで打ち上げていましたが、今年は輸入業者の事情で大型のエンジンが入手できないので、ロケットでなくバルーンからの投下としました。他のCanSat大会にくらべて、種子島ロケットコンテストの特色だった、ロケットからの放出をあきらめるのは残念ですがしかたありません。バルーンのほうがCanSat放出高度など条件をそろえて、競技の公平性を高められるからと、前向きに考えることにしました。
【3月7日・木曜】
九大の実行委員グループは、大会前日の3月7日朝に福岡を出発。九州新幹線「みずほ」で鹿児島へ。鹿児島から高速船「ロケット」で種子島・西之表へ。
いま放送中のアニメ「ロボティクス・ノーツ」が、近未来の種子島を舞台にしているので、西之表港の下船通路には種子島観光協会とタイアップした歓迎ポスターがバナーのように並べて貼られていました。アニメ聖地巡礼の観光客も増えているそうです。(写真はその一部、帰路に撮影したもの)
西之表のラーメン屋「濱商」でお昼を食べてから、レンタカーで宇宙センターへ。
JAXAのスタッフとの打ち合わせと、明日の受付と機体審査で使う、竹崎観望台の部屋の準備をしました。
【3月8日・金曜】
この日はチームの受付と機体審査を行いました。ロケットとCanSat部門に分かれ、機体はレギュレーションを満たしているかの計測と、安全上問題となるような箇所がないかチェックを行います。私はCanSat部門の審査担当でしたので、重量オーバーと、CanSat放出機構の内寸にちゃんと収まるかが一番のチェックポイントでした。ロケット部門の方は、風見安定のクリアに苦戦しているチームがいくつかあったようです。
午後から、その場で各チームのプレゼンを行いました。
宇宙教育テレビのアーカイブでご覧いただけます。
写真 種子島の夕陽
【3月9日・土曜】
競技の日。天気はよいですが、風がやや強くバルーンの高度がなかなか上がりません。
バルーンの余剰浮力=ヘリウムの浮力-(バルーンと搭載物の重量)
風による横方向の空気力(抗力)は風速の2乗に比例
ロープがまっすぐと近似し、ロープと地面の角度をθとすると、
高度=ロープの長さ×sinθ
tanθ=余剰浮力÷空気抵抗
→風が強いと高度が上がらないのです
当初100mからの投下を考えていたのですが、目標高度を50m、さらには30mまで下げざるをえませんでした。また、リモコンで開くはずの放出装置が、風で激しく揺られて、勝手に開いてしまったり、といったトラブルもありました。それでも、なんとか全機投下でき、午後には余った時間で競技外のデモ・実験として、希望チームに再フライトしてもらうこともできました。(昨年は飛べなかったチームがありました))
気球の運用に手いっぱいだったので、今年は競技中の写真をほとんど取っていません。これはCanSat部門が終わったあとに撮れた、早稲田大学のモデルロケット打上げ。
夜はホテル桂荘で、技術者交流会(懇親会)と表彰式をしました。
【3月10日・日曜】
最終日は、宇宙センターの見学会と、園田元所長の講演会。それと並行してYACの子供向けのロケット工作教室。それから片づけ。
西之表に移動して、レンタカーを返して、高速船で鹿児島へ。
高速船のトッピーとロケットは運航会社が2012年4月に合併したので、どちらの船体に乗るか、直前までわかりません。今回は往復とも「ロケット」のほうでした。
鹿児島中央駅ですこし時間があったので、ざぼんラーメンで夕食。
九州新幹線「みずほ」で博多へ。帰宅は22時ごろになりました。
【3月11日・月曜】
疲れたので年次休暇
(4月12日 記述)
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- H-IIA打上げ見学、日帰りツアー広告(2014.04.23)
- 第9回種子島ロケットコンテスト(2013.03.11)
- 岐志漁港の牡蠣小屋(2013.02.11)
- 杉能舎蔵開き(2013.01.27)
- 八代宇宙イベント 終了(2012.11.04)
「航空・宇宙・天文」カテゴリの記事
- 書籍購入(2017.02.03)
- UZUME計画と、宇宙災害の書籍(2017.05.17)
- サイエンスカフェ@うきは(2016.05.19)
- 大野城で宇宙講演会(2015.05.12)
- 第11回種子島ロケットコンテスト(写真)(2015.03.02)
コメント