イリジウム・フレア
イリジウム衛星の大きな平面アンテナが太陽光を反射して、短時間だけ特に明るく光って見える、イリジウム・フレアまたはイリジウム・フラッシュと呼ばれる現象があります。
ご参考:ウィキペディア「衛星フレア」
自分も今まで見たことがなかったのですが、衛星追跡の無料ソフトOrbitronで、フレアを予報する機能があるので試してみると、帰省先(神奈川県中部)からは今日の夕方に、イリジウム55号と96号が立て続けに上空を通過し、良い条件でフレアが見られることがわかりました。
真南で仰角は約30度。南向きの窓から見上げていると、予報計算通りの時間に、3等星くらいの光点が南下してきたかと思うと、5秒間くらい増光しました。先に来た55号が目測で0等星くらい、96号が-3等星くらいでしたでしょうか。ビデオも撮れましたので公開します。
イリジウム・フレアを予報するウェブ・ページや、PCフリーソフト、スマートフォン・アプリもいろいろありますので、探してみてください。
| 固定リンク
「航空・宇宙・天文」カテゴリの記事
- 書籍購入(2017.02.03)
- UZUME計画と、宇宙災害の書籍(2017.05.17)
- サイエンスカフェ@うきは(2016.05.19)
- 大野城で宇宙講演会(2015.05.12)
- 第11回種子島ロケットコンテスト(写真)(2015.03.02)
コメント
書き込みは初めてになります。
今後とも宜しく御願い致します。
さて、イリジウムフレア。当方初めて知りました。
人工衛星は夕方明け方観音平、みずがき他で随分観ましたが、何でこいつだけそんなに輝くのでしょう?
太陽光電池パネルは他の人工衛星にも付いているでしょうに。大きさ?素材?反射率が良いってのは太陽光電池としてはどうなの?
ちょっと気になったので御挨拶がてら書き込んでみました。
投稿: tb1986 | 2011年1月30日 (日曜日) 16:27
はじめまして。コメントありがとうございます。
私も学生の頃、観音平や瑞牆で天体観測したことがあります!
他の衛星でも太陽電池パネルや平面アンテナでフレア現象はおこりますが、太陽追尾する太陽電池パネルだと、反射光は太陽のほうへ帰ってゆくので、地表にフレアを起こしません。アンテナも地球に正対したものだと太陽光が当たりにくいです。
イリジウムのは斜めについた平面アンテナが、ちょうど朝夕の水平方向から来る太陽光を、地表へ向かって反射しやすい形状なのです。しかもたくさん飛んでいるので、見る機会も多いです。
投稿: ひらやま | 2011年1月31日 (月曜日) 00:38
そうなると、なぜこの衛星だけその様な向きに?
と気になったりします。
観測経験地追加:
乙女高原。
乗鞍。
柳生は行った事なし。
奥多摩も一回かあったっけ。
ではでは。
投稿: tb1986 | 2011年2月 4日 (金曜日) 18:24
斜めに三面についた平面アンテナは、低軌道から地上の広いエリアをカバーするための設計と思います。
しかし、同様のサービスのグローバルスター衛星は、よくある衛星の形で、本体の下向きの面だけにアンテナ。
イリジウム衛星は、ほんとうに奇抜な設計ですね。
#乙女高原はよく行きました。乗鞍、奥多摩、柳生は2回ずつかな。
投稿: ひらやま | 2011年2月 8日 (火曜日) 11:58