北京軌道デブリ削減会議
10月18日~19日に開催された、2010 Beijing Orbital Debris Mitigation Workshop(北京軌道碎片減緩会議)に参加しました。
今回の会議は、
- Secure World Foundation (SWF)
- 北京航空航天大学 (Beihang University, BUAA)
- 国際宇宙大学 (International Space University, ISU)
SWFは安全で持続的な宇宙開発のありかたを研究する財団で、今回の旅費もSWFもちで招聘してもらいました。
BUAAは今回は場所を提供しています。もともと航空宇宙系の大学でしたが、近年は物理学や情報科学、さらに社会科学系のコースも含み、総合大学化しています。建物も大きかったです。
(ISUの今回の寄与はよくわかりません。)
さて、9月に起きた尖閣諸島の漁船衝突問題で、中国では反日運動が盛り上がっており、治安に心配がありましたが、私の見るかぎり北京では騒ぎはなく、BUAAの人たちも親切にもてなしてくれました。宿泊も学内の高級ホテルで快適でした。
中国でデブリと言うと、国際的に非難された2007年の衛星破壊実験が思い出されます。しかし後の報道をみると、あれは軍部の勇み足で中国政府首脳部も事前に把握していなかったように見え、軍のメンツを保ちつつ事態を鎮静化をするため、政府は苦しい言い訳をしていました。
今回の会議で出会ったような中国の学者たちも、もちろんデブリの問題は分かっていて、きっと軍の実験には迷惑しているのでしょう。でもあの国では批判的な発言はできないので、今回の会議でも中国人はその話題には触れませんでした。他の国の参加者も、中国の学者に罪は無いので気を使って、あの衛星破壊実験については他の破砕事故と同列に、批判抜きに客観的に現象だけ述べていました。
会議では、いろいろなデブリ除去技術や、法律的な問題が話し合われました。
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