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2009年4月13日 (月曜日)

ドイツの子供乗せ自転車

当地では歩道に自転車通行帯が整備されているので、自転車利用者が多いです。日本のようなママチャリではなく、女性もしっかりとした自転車に乗っています。ヘルメット着用率も高い。「手信号」も使われています。

こちらで見て驚いたもののひとつが、自転車で牽引するベビーカー。最初は何かと思いました。日本の感覚で見ると、運転者は子供から目を離しているし、ママチャリよりはスピードが出ているし、危なそうに感じました。でも考えてみると、日本式の子供乗せは、転倒事故がけっこうあるのですよね。それよりは、安定していていて安全なのでしょう。まだ座れないよな乳児でも乗っているところを見ると、かなり安全なのだと思います。それもこれも、自転車の交通環境が恵まれているからであって、日本ではそのまま導入できませんね。実際、日本の道路交通法では、牽引タイプは車道しか走行できません。


中には横に並んで二人乗れます。もちろんベルト着用。車高が低いので、安全のため目立つよう、旗を立てます。目的地についたら取り外して、手押しのベビーカーにもなります。ときどき、赤ちゃんではなく、ワンちゃんが乗っていることもあります。


これは大学の駐輪場で見かけた物。学内の保育施設が充実しているので、赤ちゃんや幼児を連れてきている職員や学生をよく見かけます。この自転車は、荷台にも子供乗せが付いていますね。これなら安全に3~4人乗りができます。


荷台の子供乗せも、日本のと少し形が違います。日本では、ママチャリで使うという需要に合わせ、子供乗せが籠型で、買い物籠兼用のものが多いです。(私のもそうです)
ドイツのは子供専用。日本でも普及しつつありますが、背もたれが高い形です。それと脚のガードが違います。日本のは内側をガードして、上から見て ][ こんな形ですが、ドイツのは内側はもちろん、ふくらはぎ側にフィットするような足置きです。そして、足をばたつかせないよう、足の甲を押さえるベルトが付いていました。

なにより日本と違うのが、パパたちもごくふつうに子供を乗せています。
ママチャリという規格が存在しないから、(日本人から見れば)スポーティな自転車が普通の自転車。車体に男女差もほとんどなく、そんな車体に子供乗せを付けていますから、男性が乗ってもおかしくない。いや、デザインの問題より、社会的な問題ですね。パパたちみんなでやれば、それがふつうになる。

日本も、子供乗せパパチャリが普及することを願います。

ご参考として、WIRED VISIONの松浦晋也氏のコラム
「日本でママチャリが発達した理由」(2008年12月5日)
「親子3人乗りの安全のために」(2009年2月6日)
をご一読ください。

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コメント

職場(の近く)に託児所がない、勤務先が自転車通勤の距離でない、という状況では、「パパたちみんなでやれば」というのはありえないですよね。

投稿: おーの | 2009年4月14日 (火曜日) 22:09

それは、自転車問題以前の労働環境の問題ですからね。パパはもちろん、働くママも無理。

日本の環境だと、せいぜい休日に子供と公園へ行くとか、スーパーへ行くぐらいの用途でしょうが、もっと男性が活躍できないかと。
子供を乗せるのは、体力的に男性のほうが有利なはずですが、ママチャリに子供乗せは「女がやるもの」という風潮で、躊躇している男性たちもいると思うのです。(いや、調査したわけじゃないので、想像ですが。)

紹介したトレーラーも、日本の駐輪場じゃ収まらないし、自宅でもガレージがないと保管できませんね。

根深い問題です。

投稿: ごんざぶろう | 2009年4月15日 (水曜日) 00:42

トレーラーが収まるかどうか以前に駐輪場自体足りてませんよね。どのみち自転車専用車線がほとんどないので、トレーラーの収納場所があっても走れるところがありませんが。
安定性だけなら三輪でもいいのかもしれません。

投稿: おーの | 2009年4月15日 (水曜日) 20:28

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