Rendezvous
ZARMの研究室にて。ポルトガル人学生と「日本では何を教えてるの」という話から、学生実験の「ランデブーのシミュレーション」の紹介をしました。ちょうど、同室のブラジル人学生がランデブー、とくに非協調ターゲットの運動推定とドッキング制御を研究しているので、興味を持って「俺にも見せてくれ」と。センサ系をやっている隣室のインド人学生も呼んできて、私の授業用のシミュレーションプログラムを披露しました。
この学生実験は宇宙が専門でない学生も対象なので、画面上でのXYZ座標の向きが分かりやすいよう、一般の物理や数学の流儀に合わせて作ってあります。そのため、逆に宇宙専門の彼らは初め戸惑ったようですが、そもそも宇宙機の運動を理解しているので、ちょっと軌跡を見れば理解してくれます。
Q「Hill's Equation?」
A「運動は非線形で数値積分。自動ランデブーのマニューバ量の計算はHillの線形近似。ほら、誤差で原点からわずかにずれるでしょ。」
Q「英語版は作らないのか?」
A「学生がほぼ日本人だから。」
Q「MATLABで似たようなのを作ろうとしたことがある。JAVAではGUI作るの簡単?」
A「うん、画面でフィールドやボタンのレイアウトができる。」(ソースで微調整するけど)
Q「質点モデルだけど、姿勢を採り入れる予定は?」
A「短時間の学生実験だから、質点で精一杯。」
Q「この難易度設定の、EVAの速度<5m/s って本当?」
A「それは相対速度じゃなくて合計ΔVの上限。値は適当。アイコンは3段階の難易度のイメージ。」
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