数値計算ソフトをMaTXからScilabに換えてみました。
MaTX 公式サイト(日本語)
Scilab 公式サイト(一部 日本語)
Scilab日本語ドキュメント
どちらも、商用ソフトの大御所MATLABによく似た機能を持つフリーソフトで、「MATLABクローン」とも称されます。これらの得意分野は、行列や多項式で表現される線形システムのシミュレーションです。独自の文法でプログラミングもでき、使いこなせばかなり高度なことができるのですが、私の日常用途は関数電卓代わり。コマンドラインで「計算式」を入力してEnterを押せば答えが出ます。電卓ソフトに比べ、豊富な数学関数や、文字変数も使えます。グラフも描けます。
MathematicaやExcelでも同じような計算ができますが、これらは起動に数秒~十数秒かかります。その点、MaTXはCUIなので軽くて瞬時に起動できます。MaTXは国産で、しかも作者は現在、九州工業大学という点も親しみがもてました。
数年間、使っていましたが、Windowsのコマンドプロンプトでは、計算結果のコピー&ペーストがやりにくいのが難点です。これはCUIでの高速起動の代償なので、悩むところです。
残念ながら、メジャーではないことも、使い続けるのには不安です。
ScilabはフランスのINRIAとENPCで開発されたオープンソースのソフトウェア。まあまあ普及していて、コミュニティも広いみたい。書籍や解説サイトも、MaTXよりはたくさんあります。
通常モードで起動すると、それなりに時間がかかります。コンソールモードで起動すれば早いですが、コピー&ペーストが煩わしいのはMaTXの場合と同じ。
MATLABのSimulinkに似たScicosという機能もあり、GUIで制御のシミュレーションができます。
まだ、初歩の計算しかしていませんが、良さそうなのでしばらく試してみようと思います。
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なお、Mathematicaに相当するような「数式処理」のフリーソフトは、Maximaがおすすめです。
Maxima 公式サイト(英語)
日本語解説はググってください。
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参考書籍
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