宇宙飛行士の適齢期
(3月6日訂正:STS-99の年を間違えていたので、グラフと表を直しました。)
JAXAが10年ぶりに宇宙飛行士を募集するそうです。
http://iss.jaxa.jp/astro/select2008/index.html
途中でコロンビア号事故があったりして、前回の3名はまだ飛べていない。
その時は若手だった3人も、もう「お○゛さん」だ。(同世代の私が言うな)
早く飛ばせてあげてください。(ようやく星出さんが5月に飛行予定)
選考から飛行まで、こんなに時間がかかり、働き盛りの時間を拘束されることが、若手研究者・技術者の応募を躊躇させているという。子供だって、この事実を知ると、宇宙飛行士になりたい夢も萎えてしまいます。いや、それくらいで萎えるようでは、宇宙飛行士に応募する資質・意欲が足りないとも言えます。
日本の宇宙飛行士の選考から飛行まで、年齢構成がどうなっていたか、ちょいと調べて集計してみた。
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TBS宇宙特派員の秋山さんは特別なので、平均値計算には入れていません。秋山さんのバックアップだった菊池さんは生年が不明なので載せていません。1987年TBS入社とまではわかったので、当時20代だったのではないでしょうか。
それ以外のNASDA/JAXAの宇宙飛行士について集計すると、
最低 | 平均 | 最高 | |
---|---|---|---|
現在の年齢 | 37.2歳(山崎) | 47.14歳 | 60.1歳(毛利) |
選考発表時の年齢 | 28.1歳(角野) | 31.81歳 | 37.5歳(毛利) |
初飛行時の年齢 | 32.4歳(若田) | 40.35歳 | 43.3歳(毛利) |
飛行時の年齢 | 32.4歳(若田) | 43.33歳 | 53.5歳(土井・予定) |
選考から初飛行まで | 3.7年(若田) | 8.43年 | 12.3年(土井) |
えっ!すでに私、最年長の毛利さんの選抜時の年齢を越えている。
でも10年前の募集時には、「3年の実務」を満たしていなかった。(言い訳ですね)
我々の年代で博士課程を出ると、宇宙飛行士募集の谷間に挟まってしまったようです。
(↑訂正:修士取得は実務1年相当、博士取得は実務3年相当と換算するそうです)
今回も同じ条件が課されるとすと、2005年学士、2006年修士、2008年博士までがターゲット。
外国ではどんなものだったのかと、さらに調べてみた。
初期のソビエトの宇宙飛行士は恐ろしく若い
・ガガーリン 27歳
・テレシコワ 26歳
・チトフ 25歳11ヶ月(最年少記録)
初期のアメリカの宇宙飛行士は、今と変わらず40歳前後
・シェパード 37歳,47歳(月面最年長)
・グレン 40歳,77歳(最年長記録)
・アームストロング 36歳,39歳
韓国は若い。募集から2年、最終候補発表から1年のスピード
コ・サン 32歳(予定)(3月10日、変更になりました)
イ・ソヨン 29歳
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