適正な研究活動に向けた説明会
近年、大学での研究費の不正使用のニュースが多数ありました。
例 → 全国国公私立大学の事件情報: 研究費の不正使用 アーカイブ
そのため九大の事務局でも、不正の予防のため、研究費の用途のチェックおよび研究者向けの啓蒙活動が活発になっています。
今月は来年度の科研費の申請があることから、「適正な研究活動に向けた説明会」が開催され、科研費申請予定者は全員出席し、“有り難いお話”を聞かなければいけません。以前はこのようなものは任意参加だったけど、不正が相次いだことから、厳しくしたようです。
ところで、その講演は日本語なので、うちのボスはどうしたらよいのか、事務員に確認中。(10月16日追記:免除になりました)
「研究費使用ハンドブック」なるものも配布されました。
こんな冊子も、ただ配布するとゴミ箱直行の人が多いだろうから、事務員が配りに来て、受領の確認書にサインをさせられました。PDFで最新版をダウンロード(学内限定)できるので、やっぱり冊子はすぐ捨てますけど。
#これを入力していて「研究費私用ハンドブック」と誤変換された。
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コメント
説明会にしろ冊子にしろ、参加や受領を厳しく確認しても、内容を理解した確認にはなっていないわけで、時間と資源の無駄ですよね。
どうすればと聞かれても、研究費の正しい使い方の試験でもして、受給要件とするぐらいしか思いつきませんし、不正をしない意思確認は不可能ですが。
あと、多少おかしな使い方をしていてもすばらしい成果が得られた場合と、完全に正当に使用したけどネガティブリザルトですらない無意味な結果しか得られなかった場合で、どっちが無駄なのかも疑問です。
もちろん、正しく使って有意義な結果を出すのが一番よいのですが、使用制限を厳しく守らせるより緩い制限で結果の評価を厳しくする方が効率はいいのではと思います。
専門性が高いほど中立公正な成果の評価は難しく、役所・事務としては、正しく予算消化したというのしか客観的に検査しようがないのも仕方がないのですが。
あくまでも、不正に使った方が効率的/成果があがるような制約は改善する余地があるということで、現行の制度下で成果のためなら不正使用してよいという主張ではありません。念のため。
投稿: おーの | 2007年10月10日 (水曜日) 01:10