九州地域宇宙産業講演会
九大医学部の百年講堂で「九州地域宇宙産業講演会」が開催されました。これに関して私は「中の人」なで、各パネラーの講演もおおむね聞いたことのある内容。
新しい知見だったものをピックアップしますと、
●JAXA産学官連携部 石塚氏 (これは初めて聞く内容)
講演の途中で、TV東京・ワールドビジネスサテライトで、宇宙技術のスピンオフ、あるいは逆にベンチャーの技術の宇宙応用が特集された回の、録画が流されました。
その中で興味を持ったもの。
・現状ISSの飲料水はプログレスで運ぶしかなく、コップ1杯で約120万円(へぇ~)。→ベンチャー企業による、災害時用浄水装置の技術で、日本独自の水リサイクルシステムを目指す。
・フェアリングの断熱塗料の技術を住宅用に応用→夏でもエアコンなしで涼しい。
●九州工業大学 趙教授
衛星の帯電を、パッシブに除去する「お札」を開発中。
電源もセンサーも要らず、貼り付けておくだけ。
●(株)渕上ミクロ 佐藤氏
鹿児島の会社で、九州衛星QSATや、鹿児島衛星KSATに協力して頂いている。
創業は印刷会社→フォトマスクやエッチング技術で、微細加工分野を分社。
QSATでおつき合いありながら、今日の講演を聴くまで知らなかったのですが、はやぶさのターゲットマーカーの、88万人の名前のエッチングを担当したそうです。こんな近くにあろうとは。
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コメント
本文で紹介した、JAXAの宇宙技術のスピンオフについて、2月のJAXA i マンスリートークでも採りあげられていました。ポッドキャスト
http://www.jaxa.jp/podcast/monthly.xml
で、詳しい話が聞けます。
浄水装置はニューメディカ・テック株式会社の「クリスタル・ヴァレー」
http://www.nmt.or.jp/goods/hijyousaigai.html
http://aerospacebiz.jaxa.jp/openlab/case/18v12.html
断熱塗料は株式会社日進産業の「ガイナ」
http://www.nissin-sangyo.jp/gaina/index.html
http://www.jaxa.jp/press/2006/10/20061012_spinoff_j.html
投稿: ごんざぶろう | 2007年4月12日 (木曜日) 10:57
これからの宇宙輸送はロケットではなく飛行機型のものが便利で繰り返し使えるだろう スクラムジェットエンジンで音速の何倍ものスピードに加速して惰力で宇宙に向かい足りない分をロケットエンジンで補ってそして宇宙から戻って来る しかも普通の飛行場で離発着出来る そういう宇宙船を開発すれば飛躍的に宇宙開発は発展するかもしれない 人類は飽くなき発展をしなければ全ての問題は解決しないだろう 人類に未来を
投稿: 増田二三生 | 2007年10月 4日 (木曜日) 19:21
本当の宇宙開発は宇宙文明を築くことでそれが人類の発展である 宇宙文明になると人類どこでも自給自足が可能になる筈でその技術開発が宇宙文明といえる その技術を応用すると砂漠で工場を建設し生産し世界中に販売出来ることになる火星で生きていけるのだからそれくらい大したことはない 砂漠で生産出来ると広大な土地を利用でき発展性が大きいまた宇宙技術で社会をリードできる たいへんなことだけに会社は洗練され社員は鍛えられる 人類をリードするエージェントの会社が誕生するかもしれない 人類は甘えていたら悪いことばかりするものでそれが滅びる原因になる
投稿: 増田二三生 | 2008年1月 2日 (水曜日) 22:16