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2007年1月21日 (日曜日)

センター試験監督

今年は、箱崎の文系キャンパスの試験会場で、試験監督(補助)をしました。

というのは、昨秋に工学部移転の後発隊も箱崎キャンパスを引き払い、交通の便の悪い新キャンパスに移転したので、そこで試験を行うのは受験生に酷です。今年から「工学部会場」は開かれなくなりました。代わりに工学部は、市内の某高校を会場とする試験を担当することになりました。そのうえ、工学部は九大で最大の所帯ですから、他学部が担当する会場へも、応援部隊を派遣します。私も今回、はじめて文系会場に派遣されました。

担当した試験室は、新聞取材が入る部屋でした。(別にTV取材の部屋もあり)
初日一限目の公民の時間に、受験生の邪魔にならない程度に10分間だけ、試験前の準備風景を撮影されました。カメラマンは配布物を置く瞬間を狙うので、受験生の前に何か置くとフラッシュの集中砲火がパシャパシャパシャ…、次の机でもパシャパシャ…。自然になるよう、カメラと目を合わせないようにしていました。
Web版のニュースを見たら、こんな感じに写っていました。

朝日新聞(リンク切れ)
上から5番目の写真。これは受験票の写真と署名を保護(改竄防止)する「写真用シール」を配っているところ。髪の薄い方向から写さないで!
読売新聞・九州版(リンク切れ)
これは、問題冊子を配っているところ。 思いっきり普段着でやっていますが、例年寒いので防寒かつ作業のしやすさ、そして受験生に無用な緊張感を与えぬようにとの自分なりの考えです。教卓にいる主任監督者(教授~助教授クラス)は正装が望ましいですが、問題の配布・回収を行う監督補助者(助手クラス)は正装と普段着が半々かな。 新聞に載るんだったら、もうすこしマシな格好でもよかったな。

以下、センター試験に関するエピソード

使えない回数券
交通の不便な九大新キャンパスのために、福岡都心~九大工学部前(地下鉄+JR+昭和バス)を格安で乗り継げる伊都・キャンパス回数券が発売されています。今回、工学部からの試験監督者には、この回数券が6枚(前日の説明回も合わせて3往復ぶん)支給されました。普段の出張の場合でも、自宅から出発しても、旅費の計算の起点は大学なので、今回も同様の計算による措置でしょう。
前日の説明会にはこれを使って箱崎に行きましたが、試験当日は朝にいったん山の中の新キャンパスに行って、町に出直す馬鹿はいません。それに、新キャンパスから朝一番のバスに乗っても、試験会場の監督者集合時間に遅刻します。使うにしても、バス部分を無視して、JR+地下鉄ぶんだけ使うか。私は、この券で乗れるJR区間の外から乗車するので、そのぶん追加料金でお得感減少。回数券支給の意図も、当日これを使えということではなく、交通費の補填です。私も当日は自腹のワイワイカードで乗車して、支給された回数券は後日、研究室から天神へ直行で飲みに行くときなどに有効利用するつもり。

監督は携帯電話持込厳禁
昨年のセンター試験で九大は、監督者の携帯電話が試験中に鳴ってしまうという失態で、新聞沙汰になってしまいました。(その者は、朝から携帯電話の電源を切っていたのですが、昼休み中に業者との連絡に使い、その後で切り忘れたそうです)
そのため九大では今年、「監督者は携帯電話を持ち込まない」と厳しく規制されました。貴重品の置き場もないので、私は自宅に置いて行きました。

ノロウィルス対策
吐瀉物によって感染するので、その対応マニュアルが追加されました。
(1)まず、会場で吐かせない。早めにトイレへ誘導。
(2)間に合わなければ、ビニール袋へ。
(3)床に吐いた場合、手早く処理・消毒。
試験開始前のアナウンスの真っ先に、「吐き気のある人は申し出てください。ビニール袋をお渡しします。云々」が挿入されました。試験会場セットにも、文房具に加えて、汚物処理道具(マスク,手袋,ポリ袋,ペーパータオル,消毒液)も追加。
私の担当の部屋で、気持ち悪くビニール袋スタンバイまで行った受験生がいたので、監督者には緊張が走りました。幸い吐くことはなく、事なきを得ました。

麗しの文系会場
昨年まであった工学部会場では、受験生は男子校から集められていました。おそらく、工学部は女子トイレが少ないためだと思います。それに比べ、文系会場は共学。それでも女子はわずか1/5くらいかな。
慣れている人には当たり前のことでしょうが、今回初めて担当してみて気が付いたこと。解答中は女子は前髪で顔が隠れ、写真照合しにくい。解答開始前に照合を済ませるべし。

証明写真あれこれ
受験票に写真を貼ってこなかった者、1名
写真票に写真を貼ってこなかった者、1名
写真でヘッドフォンしている者がいました。駄目ではないけど、常識を疑う。
男子はほとんどがムッとした表情で写っている。女子のほうが(プリクラやケータイで?)撮り慣れているのだろうか、にこやかな表情をつくり可愛く撮れている人が多い。

帽子
毛糸の帽子を耳まで被っている受験生について。
監督要領では帽子は不可とは明記されていませんが、耳栓は使用不可、補聴器の必要な者は特別措置として事前許可が必要です。それなのに、耳を隠すのを看過すべきではないと思う。不正を疑えば、昨今の小型の音楽プレーヤーなら帽子の中に隠せます。
しかしながら、もしかしたら医療上の理由で、頭部に損傷や脱毛のある人ということも考えられますので、安易に脱帽命令はできません。数年前の試験でも、毛糸帽の受験生がいて、注意しようか迷っているうち、試験開始前に自分で脱いでくれて、なんともなかったことがありました。今回の試験でも耳まで被っている受験生がいましたので「できれば帽子を脱ぐか、少なくとも耳を出してください」と指示しました。とくに問題はなく脱いでもらえました。

リスニング
今年もリスニング試験のICプレイヤーのトラブルが問題になっていますが、機械としては仕方のない発生率でしょう。それに、その何割かは使用者のミスでしょう。リスニング試験のマニュアルによると、受験者が「機器の異常」だと申告すれば「機器の異常」なのです。監督者が機器を確かめたりしません。文系会場の別の部屋でも、長押しすべき再生ボタンの押し時間が短くて再生が始まらず、気づくまで数分、無音状態で待って時間をロスした受験生がいたそうです。

タイムキーパー
監督補助者のうち一人が「タイムキーパー」となり、ミスが無いよう主任監督と進行時間を確認しあうようにします。私も「タイムキーパー」をやったのですが、リスニングテストのときはタイムキーパーも受験生と同時進行でICプレイヤーを操作し、問題音声を聴取します。そして、もし何らかのトラブルが発生したら、そのとき何問目を再生中だったのかが分かるよう記録します。
さて、私もその役目で試験問題を聞いてみたところ、すべて容易に聞き取れました。受験生時代の自分にはまるで駄目だったろうと思いますが、このところ英語に鍛えられているおかげです。

試験監督とは
2日目の朝、地下鉄を降りて会場へ向かう人の流れの中、受験生の会話が聞こえました。
「監督、優しくねぇ?『番号間違ってませんか?』『皆さんよろしいですか?』って」
そうです。試験監督の目的は、受験生を見張る看守ではありません。試験を公平に進行する審判員、受験生が快適に全力を出せるよう環境を整える会場整備員、あるいはテーブルに物を運ぶウェイターです。

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コメント

試験監督要綱には記載されていなかったんですが、開始後1分で寝る受験生への対処法は?(^_^;
たぶん、”体調が悪いの?”と聞く振りして起こす、というのがベスト解かと思いましたが。
しかし寝ますねー。3人は寝てましたね。あと、おもむろに鉛筆さいころ使って解答してる奴も居ましたね。イヤハヤ。試験の神様がそっぽむくぞー(-.-)ボソッ

投稿: akiaki | 2007年1月23日 (火曜日) 08:52

私の会場にも、しょっちゅう寝ている者がいて、でも結構解いているように見えるので、実は秀才だったのかも。

腕に顔を埋めて寝られると、不正の疑いがかかるので、見えるように(笑)寝ていて欲しい。

写真照合のときに寝ている人には、起こして顔を上げてもらいました。

投稿: ごんざぶろう | 2007年1月23日 (火曜日) 13:06

なんか最近、増毛広告のトラックバックスパムがハゲしいのだけれど、この記事内の「髪の薄い方向から写さないで」「脱毛」という文字列を拾われたくらいしか原因が思い当たらない。
ところがこの記事ではなく、たいがい最新のエントリーにトラックバックされる。「髪の毛増やしたければ納豆を食べよう (わかりやすく読める髪の毛再生ブログ)」のトラックバックは納豆の話題に付いているので、ちゃんと関連ありとして残していますが、関係ない記事へのトラックバックはスパムと見なして発見次第削除しています。

投稿: ごんざぶろう | 2007年2月22日 (木曜日) 03:03

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