H-IIA 11号機の見えかた予測だぞぅ
今回も各地からの見え方を計算してみました。
経路の情報は、JAXAの「平成18年度秋期ロケット打上げ及び追跡管制計画書」(PDF)からデータを抽出しました。高度は表から。緯度経度はグランドトラックの図から定規で読み取り。データが無い点は多項式近似で補間しました。
オレンジの軌跡はSRB燃焼中。白い太線は第1段燃焼中。
図は縦方向に2~3倍拡大されています。
図中の略号
SRBは固体ロケットブースター
MECOは第1段エンジン燃焼終了
SECO1は第2段エンジン第1回燃焼終了
画像をクリックで拡大します。
南に山地があるから、きびしいかな。
東京からの見え方
この日の東京の日没は16:30。空が明るいと見えにくくなりますが、日没の約1時間前でどんなもんかな。
筑波からもこれとほぼ同じ形で、仰角が約1度下がります。
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コメント
図を差し替えました。
データがない区間を直線近似していたものを、多項式近似にして、見た目が滑らかになりました。精度も上がっているはず。
うちの学生達が種子島まで見に行くそうです。私は今回はパス。
投稿: ごんざぶろう | 2006年12月 7日 (木曜日) 20:33
東京タワーに上ってみてみようかと思っていますが、実際に条件がよければ見えるものなのでしょうか?(過去に見えた人などいるのでしょうか?)
距離にして1000キロ近いですが、是非みてみようと思っています。
投稿: Naoki Miyashita | 2006年12月13日 (水曜日) 22:25
昨年2月のH-IIA 7号機(MTSAT-1R)のときが、似たような飛行経路でした。
↓ここに、遠方から見えた写真へのリンク集を作ってあります。
「H-IIAの飛行はどこまで見られたか」2005年3月2日
http://gonzaburou.cocolog-nifty.com/blog/2005/03/hiia.html
これによると、九州から三重まで写真が見つかりました。
さらに私信のメールで、浜松でそれらしい飛行物体を見たという話を聞きました。
方向的には見えるはずですが、問題は明るさですね。7号機のときより時間が早く、日没前の空が明るいので難しいと思いますが、挑戦してみてください。
三重からの写真や、徳島からのビデオに見られるように、SRB分離後は長い噴煙を残さずに、LE-7が噴く水蒸気が彗星の尾のような姿をつくるようです。
投稿: ごんざぶろう | 2006年12月13日 (水曜日) 23:10
九大からはは曇っていて見えませんでした。
投稿: ごんざぶろう | 2006年12月18日 (月曜日) 15:43
検索でこのブログを見つけました。素晴らしいですね。鹿児島市からは見事に予想軌跡通りに見えました。こうなれば今度は衛星電波の受信がしたくなります。一番近い大学のくせになんでうちの大学は取り組みをしないんだろう(笑&泣)きく8号のGPS信号は受信できないんでしょうか。非常に気になります。
投稿: ゆうき☆ | 2006年12月18日 (月曜日) 17:58
ゆうき☆さん、コメントありがとうございます。計算どおりの見え方だったと聞くとうれしいです。
鹿児島で私のつきあいのある人だと、鹿児島人工衛星開発部会の西尾先生が電波に詳しいので、何か知っていないかなあ?
http://leo.sci.kagoshima-u.ac.jp/~n-lab/KSAT-HP/Ksathp.html
投稿: ごんざぶろう | 2006年12月22日 (金曜日) 22:29