DVの劣化
研究室で撮影した、小型衛星の研究会や実験のビデオを、学生にお願いしてDVテープからPCに取り込んでDVDに焼いてもらっています。それを見ていて、自宅のビデオも気になり、先週からぼちぼち取り込みを始めました。自宅のビデオカメラは、1999年に購入したSONY DCR-PC3。1999~2000年にかけてはよく使ったのですが、それ以後は稼働率が落ちています。初期に撮影したテープがそろそろ劣化し始めるのではないかと心配で、いつかDVD化しておかなきゃと思いつつ、ついつい放置していました。デジタルメディアだからといって劣化に強いということはありません。しょせん磁気メディアですから外部磁気に影響されますし、テープは伸び縮みしますし、材質の劣化もあります。
さて、いざ始めて見ると、思ったより劣化していました。
コマ落ち修復モードで取り込むと、エラー箇所で何度も巻き戻しては読み直し、かなり時間がかかります。それで、夜中にバッチモードで作業させているのですが、修復のリトライ回数があまり多いとギブアップするようで、作業中断されるシーンもあります。そういう部分は手動で、コマ落ち許容モードで取り直したり、読めない部分の直後から読み直してつなげたりします。
今回やってみて、エラーが多かったケースは、
- 古い録画
- 安いテープ(10本まとめ買いしたもの)
- テープの冒頭(回転が安定しないからか、巻いた状態で外側にあり外部磁気の影響を受けやすいからか)
1週間かけて、ようやく過去のDVテープ15本をMPEG2ファイルに変換しました。
あとは整理して、DVDに書き込みです。
研究室のカメラも、同じ年に買ったDCR-TRV10。ハワイのUSSSや、ブラックロック砂漠のARLISSで酷使されています。自宅のも研究室のも、そろそろ買い換え時かな。今ならハイビジョン画質のHDD記録方式か。
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コメント
デジタルの場合、ノイズに対して非線型な劣化なので限界越えるとどうしようもなくなりますね。
DVDもいい加減なメディアだとすぐ消えるようですし。
HDDは駆動系とかヘッドの故障だと全滅するのが怖いですね。
テープって巻いて重なっているテープ間の転写もありませんか。デジタルだと限界以下なら問題ないでしょうけど、アナログビデオだと時間軸で離れたコマが重なって見えることがありますよね。
外部磁気対策で反磁性体のケースってないんですかね。
投稿: おーの | 2006年12月14日 (木曜日) 00:32
うちのDVテープは、10巻入るプラスチックケースに入れて、本棚に収納していました。気にしていませんでしたが、本棚のガラス扉にマグネット金具が着いていて、テープから近いところにありました。それがまずかったかな。
研究室のテープは、狙ったわけではありませんでしたが、お菓子の缶に入れてあり、1999年のものもエラーが少なかったです。
DVD化におとすときは、2枚作って片方は実家に置こうと思います。災害も想定したバックアップとして。
投稿: ごんざぶろう | 2006年12月14日 (木曜日) 01:02