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2006年9月23日 (土曜日)

宮原の展望台

夜0時すぎに、宮原の一般見学所に到着。誘導に従って駐車。まだ、ここに駐車できたのはラッキーでした。犬は車内でお留守番。

見学所は展望台地になっており、駐車場から階段を上ると、上に小さな広場があります。駐車場の高さからだと、手前の尾根が邪魔で、発射台が見えませんが、台地の上からは辛うじて見えます。
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展望台の上はすでに場所取りが進んでいる状態。先発隊を探して名前を呼ぶけれど見つからず。どうやら車内で待機しているらしい。そんなことしていると場所がなくなっちゃうよ。展望台の上の広場で8人分の場所を確保できるのは、もう後のほうしかなく、とりあえずレジャーシートを広げ、妻に待っていてもらい、私と学生で二手に分かれて先発隊を探す。満車の駐車場から彼の車を探すのは困難です。彼のは鹿児島ナンバーの白いセダンなので、ここでは手がかりになりにくいから。その点、相棒の学生の作戦は賢かった。「仮設トイレで待ち伏せ」で、すぐに見つかりました。

朝からろくに食べていないという事情を聞いてびっくり。そうと分かればちょっと足りないのだけど、とにかく買ってきた食料をシートに広げ食べてもらう。これで朝までは保つだろう。それから朝まで、4人はシート上で、4人は車で休憩。

我々が着いて間もない1時ごろ、見学所の駐車場が一杯になったようで、交通整理の人が続々とやってくる車に「すみません。この先3kmの駐車場に行って歩いて来てください。」という状態。そのころの展望台上の広場はこんな様子。まだ歩ける余地があります。
20060923hiroba1

2時から4時ごろまで、シートの上で丸まって仮眠しました。

4時ごろ、雨が降り出しました。雨が強くなってきたので、いちど車に引き上げることにしましたが、狭い広場の降り口に人が殺到してなかなか進まず、降りて車にたどり着いた頃には雨がほとんど上がっていました。

そのころには遠くの駐車場も完全に一杯になっていたようで、新たにやってくる車には内之浦の町まで戻ってもらうよう、アナウンスされていました。さらにこれ以上、麓からも上げないよう、交通整理の人が無線で連絡してしているのが聞こえました。深夜にもかかわらず、遠方からも大勢の人が詰めかけ、ほんとうにM-Vの最終打ち上げの人気はすごいものです。

5時ごろ、展望台の混雑がひどくなり、車で休んでいる4人を今のうちに呼ばないと、上って来られなくなりそうだったので、電話しました。(docomoは圏外でしたが、auは通じた。)
展望台への階段には、もう足の踏み場がないくらい人が腰掛けて通行不能。両側の斜面も未明から来た観客で一杯。妻らは、斜面の端を這うように登ってきました。

夜が明けてきたころの広場の様子。
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ここの展望所にもスピーカーが設置してあり、打上XX分前のきりのよい時間ではアナウンスがありました。それが、5時56分の「40分前」を最後に途絶えてしまい、順調に進行しているのか心配になりました。あらかじめプリントアウトしてきた「M-Vロケット7号機(SOLAR-B)実験計画」によると、30分前にサイレンが鳴るはずなのですが、それも聞こえず。
「不具合でシーケンスをホールドしているのだろうか?」
6時30分を過ぎ、7時までの打上ウインドウが30分を切りました。
「まだサイレンが聞こえないということは、まさか打上延期?」
6時33分になって、打上3分前の花火が聞こえました。
「ああ、よかった。30分前のサイレンは聞き漏らしただけだったんだ。」

そして6時35分すぎ、しばらく音沙汰がなかったスピーカーから秒読みが聞こえはじめました。

(つづく)

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