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2006年1月の11件の記事

2006年1月31日 (火曜日)

機内持込制限品

またやってしまった。
20060131knife

まずは先週の出張の時。
大きな旅行鞄(中は着替えや、紫イモ)を貨物室に預けた後で、機内持ち込みの仕事用鞄の中に、小型のアーミーナイフが入れっぱなしだったことに気が付きました。工具のつもりで持ち歩いていたもので、いつもなら飛行機に乗るときは預ける荷物のほうに移しておきます。さてどうしたものか。そのときは、つい面倒に思い「えぇい、見つからなければラッキー」という気持ちで、金属製のカンペンケースのなかに入れて、セキュリティチェックに臨みました。航空宇宙工学者としてあるまじき、恥ずべき行為でした。

よい子はまねしてはいけません。
機内で見つかったら、最高50万円の罰金です。

そして・・・X線透視で見事に発見されました。いや、この程度で見つけられないようだとかえって危ないです。「あっ、忘れていました。」と、しらばっくれて、そのとき気が付いたふり。保安係員が鞄を開け、ペンケースを開け、ナイフを取り出します。この間、乗客は手を触れてはいけません。口頭で場所の指示と、指さしまでです。そして、取り出したナイフと、残りの鞄と別にして、再度X線に通します。ナイフは専用の封筒に入れて預かられ、到着地で返却の手続き。
・・・結局、かえって面倒なことになってしまいました。
反省して、復路では忘れずに旅行鞄に移しておきました。

そして今日の出張のとき。
また、仕事鞄に入れっぱなしにしていました。しかも今回は日帰りなので、この機内持ち込みの鞄のみ。前回、隠し立てすると、面倒になることを学習したので、セキュリティの係員に「すみません、これ仕舞い忘れたんですけど・・・。」と差し出して自己申告しました。今回は、他の荷物まで厳重チェックされることなく、比較的スムーズに預かり処理をしてもらえました。もちろん往復とも。
(この場合でも、チェックインカウンターで預けた方が、よりよいです。)

ともあれ何事もないほうが良いので、出張時には持ち物を要チェックです。

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池下章裕 リアル・スペース・アート展 はやぶさから未来へ

今日は、JAXA総合技術研究本部(調布)へ出張。エレクトロ・ダイナミック・テザーに関する研究打ち合わせです。

打ち合わせが予定より早く終わり、夕方少し時間ができたので、同行の学生2名も誘って、折しも銀座で開かれている、「池下章裕 リアル・スペース・アート展 はやぶさから未来へ」を見に行きました。有楽町駅で下車し、webからダウンロードしておいた地図を頼りに、柴田悦子画廊へ。銀座にはこのような小さな画廊がたくさんあるのは知っていましたが、訪れるのは初めてです。

平日の午後5時少し前だったせいか、客は我々だけ。オーナーの柴田さんに、にこやかに迎えられ、「九州から来ました(仕事のついでですが)」と告げると、驚き、喜んでくれました。そういえば、芳名帳で私の前は徳島のプラネタリウム「あすたむらんど」の方でした。今日は、遠方の客の当たり日ですね。

ちょっと席を外していたところだったのでしょうか、観覧し始めてすぐ、作者の池下さんが戻ってこられ、いろいろとお話を伺いながら作品を観ることができました。サンプラーホーンの貫通強度試験を、九大が担当したこともご存知だったのにはびっくり。

今回の展示の中心となるのは、臨場感あふれる「はやぶさ」の勇姿の数々。M-Vの打ち上げに始まり、イトカワへの接近、降下、ミネルバ放出、そしてタッチダウン、プロジェクタイル発射、の各フェーズの絵。イトカワ表面については、観測結果を反映した、大岩ゴロゴロのバージョンも追加制作されていました。(さらに「犬座り」状態の絵も描こうかな、とおっしゃっていました。)
続いて、地球帰還、カプセル分離、パラシュート開傘の想像図を見ると、「この絵が現実になって欲しい。帰ってこい、はやぶさ!」と願わずに居られません。

その隣は、火星軌道上の「のぞみ」の絵です。「恐るべき旅路」が思い出され、切なくなります。

それから、Voyager, New Horizons, JIMOなど米国の探査機。木星や土星の衛星地表からの風景、未来の想像の宇宙探査、など。探査機が未踏の天体の風景は、最新の観測結果を反映させつつ、イマジネーションも入るわけですが、それも科学的考察に基づいたものです。これらの絵から、池下氏はアーティストである上にサイエンスの造詣も非常に深いことが分かります。「科学者あるいはエンジニアの目から見て、疑問に思うところがあったら教えてください。」とのこと。
はやぶさ到着以前に描かれたイトカワ表面も、想像する過程でのお話を伺うことができました。また、土星の大気上層から眺めた、雲海の向こうから立ち上がるリングの絵では、地平線付近の大気による屈折の影響で、リングが歪んで見えるかもしれない、という説があるそうです。

途中で、発明協会の方が訪れ、雑誌「発明」に掲載する写真のモデルとして参加させてもらいました。作品を解説する池下氏と、感心して眺める来観者、という構図で。

「格好いい」「こんな宇宙船を作りたい」「こんな世界に行ってみたい」と思えるような、リアル・スペース・アートを眺めると、これからの研究へのモチベーションが上がりますよ。今週いっぱい、2月4日までですので、近郊のかたは是非覗いてみてください。

私の趣味につきあわせた学生たち、ちょっと困惑していたかな。


JAXA/ISASイベント情報より

「宇宙航空研究開発機構/宇宙科学研究本部」主催
池下章裕 リアル・スペース・アート展
はやぶさから未来へ
昨秋、小惑星イトカワへの着陸で大きな話題となった探査機「はやぶさ」。その勇姿をCGで見事に表現し、実写を超えている、と現場の研究者たちをも唸らせた池下氏、初の銀座個展である。その透明な世界をご堪能ください。
 
日時:2006年1月28日(土)~2月4日(土)
AM12:00~PM7:00(日・祭日はPM6:00)
場所:銀座 柴田悦子画廊
東京都中央区銀座1-5-1 第3太陽ビル2F
TEL:03-3563-1660


関連リンク

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2006年1月30日 (月曜日)

年度末会計

毎年この時期になると、研究予算が余っているか足りないか、どちらかで困っています。今年は、大ボスの遺した科研費は余っているものの、教授が空席のぶん講座費は減額され大赤字。それぞれ、買える物と買えない物があるので、計画的に使わないと、こんなアンバランスなことになります。私用のコピーをケチケチ叱っている一方、数十万円の測定器をポンと発注する、今日この頃。

科研費が余ってしまったのは、今年はキャンパス移転のため、思うように実験が進められなかったことが大きな原因です。いわゆる「年度末の無駄遣い」にならないよう、せめて来年以降必要になりそうなものを見越して予算の消化を図っているところ。

先週は
・デジタルオシロスコープ、3台で100万円を購入。
・構造と熱計算のソフト 60万円を見積もり依頼。
・Xserveの2ノード(4CPU)追加。

さらに今日だけで、
・振動計測用の加速度ピックアップとチャージアンプ
・既存のデータロガーのオプション品
計130万円を発注。
・ポスター印刷用の大判プリンタ
・ネットワーク対応のスキャナ
計100万円を見積もり依頼。

金銭感覚狂っちゃうよ・・・。

誰しもが思っていることでしょうが、年度をまたいだ予算執行ができれば、もっと有効に使えるはずです。お役所仕事は融通が利かないので、こんなことになっています。そういう所から構造改革をしてほしいものです。大学の研究費に限らず、年度末の無駄工事なんかも減るはず。

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2006年1月23日 (月曜日)

H-IIA 8号機打ち上げの見え方予測

今回も見え方を予測してみました。
経路の情報は、JAXAの「平成17年度ロケット打上げ及び追跡管制計画書」から。
 高度は表から。
 緯度経度はグランドトラックの図から読み取り。
 (データが無い点は直線補間)

線がいびつなのは、経路のデータ点が少ないため。あまり信じず、参考程度に見てください。

画像をクリックで拡大。

鹿児島からの見え方
20060123tracking_kagoshimaいちど左上へ上昇してから、右下へ降りて見えるのは、今回のロケットは東南東へ打上げられてから、徐々に南へ方向転換するため。

那覇からの見え方
20060123tracking_naha

今回は極軌道なので、本土からは見えにくいです。

↓オフィシャルページはこのへん
オフィシャル カウントダウンページ
ALOSミッションキャンペーン オフィシャルブログ JAXA × goo

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2006年1月19日 (木曜日)

知恵の輪

20060119ring1学生から「難しいですよ!」と、出題された知恵の輪

20060119ring2所要、20分でした。
(^^)V

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2006年1月18日 (水曜日)

真空チャンバ移転

20050117chamber1月17日
箱崎キャンパスから搬出
伊都キャンパスに搬入


20050118chamber1月18日
シュラウド位置調整
配管・配線・試運転

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2006年1月14日 (土曜日)

日本語テスト

ジャストシステムがウェブ上で実施している、「全国一斉!日本語テスト」を受けてみました。(2月28日まで)

分野正解数総合点数
漢字力7/9問69点
表記力4/5問
文法3/3問
敬語4/4問
手紙の常識2/4問
語彙力2/5問

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2006年1月 7日 (土曜日)

研究室の新年会

20060107shinnenkai学生たちを自宅に招いて新年会をしました。

現在の我々の研究室は国際的な顔ぶれで、(日本人を含め)3ヶ国の学生がいます。

イスラム教徒にも楽しんでもらえるよう、肉抜きのメニューと、ソフトドリンクは欠かせません。

20060107chogoriキムさん(右)が持参したチマチョゴリを、妻(左)が着せてもらったところ。
なかなか無い体験をさせてもらいました。

学生の前でデレデレしているように見えたらしい>ハルカナルミチ

デレデレと言われようとも、このような機会ではちゃんと目に焼き付けて、妻を愛でるのが正しいと信じます。

開き直り(笑)

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2006年1月 5日 (木曜日)

目が痛い!

目に睫毛が入り、痛くて堪らず、自力では取れないので、眼科に行きました。
睫毛が入ることはしばしばあり、いつもは多少こすれば(目にはよくないが)取れるのですが、今回は手強かった。

朝、上瞼に軽い痛みがあり、いつものことと思い、こすってみても取れず、そのうち自然に排出されることに期待してとりあえず放置。しかし昼頃から痛みが増し、ろくに目も開けていられない状態に。こすっても、洗眼液ですすいでも、一向に改善しません。涙もぼろぼろ。
夕方、眼科で診てもらうと、入った睫毛が瞼の内側に刺さっていたそうで、取ってもらうとやっと楽になりました。通常なら滑らかな内瞼が、結膜炎の痕で凹凸になっており、そこに刺さりやすい体質なんだそうです。道理でこすっても取れなかった訳だ。
20060105eyepatch眼科にたどり着くまでの一日中、かなりこすってしまったので、眼球も傷ついて真っ赤に充血しまくりです。消毒の点眼と保護の軟膏を塗って、就寝時まで眼帯着用。その後もしばらくは、点眼薬を使用のこと。
処方された、点眼薬「オフロキシン」を調べてみると・・・
感染症防止のために広く使用されている抗菌剤でした。

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1月8日 追記
20060108eye3日経ちましたが、まだこんなに充血しています。
痛みはもうありません。

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2006年1月 4日 (水曜日)

帰省(復路)

1月3日
11:20頃 神奈川県を出発
13時頃 足柄で昼食
15時頃 静岡
(静岡県~愛知県にかけて断続的に渋滞)
19時頃 名古屋
20時頃 関ヶ原~彦根は雪
21時頃 大津
22時頃 西宮で夕食

そして中国道はスイスイ。ただし眠気に注意し、こまめに仮眠を取りながら。

1月4日
0時頃 岡山
3時半頃 広島
5時頃 山口
6時頃 関門橋 九州上陸
7時頃 古賀で朝食
7時半頃 福岡IC出
7:50 帰宅 トリップメーターは1099.6km


そして
8:00~9:00 仮眠
9:10頃 出勤
→地下鉄→JR→バス→
10:40頃 九大着
15:00 御用始め(会議室で飲食)

御用始めでお酒を飲むため(+疲労しているため)、今日は車を置いて、初めて公共交通機関で新キャンパスに行きました。九大学研都市駅からの、バスの乗り継ぎの勝手もわからないので、えらく待ち時間をとられ、1時間半もかかりました。

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2006年1月 1日 (日曜日)

年賀状の舞台裏

大晦日の深夜から、元旦の未明にかけて、家族総動員で年賀状を製作していました。

モデル:妻の実家の犬 (親子3代・5頭のチワワ)
 ↓
撮影:妻の母 (奇跡的に5頭おとなしく並べての撮影に成功)
 ↓
画像加工:妻 (プロですから)
 ↓
プリンタ操作:妻の父

私が貢献したのは、ExcelからWordへの宛名差し込み印刷の指南くらい。

元旦の午後に、郵便局の本局へ行き、ようやく投函しました。

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