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2005年12月14日 (水曜日)

「恐るべき旅路」読了

「はやぶさ」の窮地を救おうと、苦闘が続けられている今こそ、読んで欲しい一冊。
“恐るべき旅路 ―火星探査機「のぞみ」のたどった12年―”

先月から読み始めた「恐るべき旅路」、先週の北九州訪問と、UNISECワークショップへの往路で、読了しました。
前半の開発物語は、そうとは知らずに不具合の種が仕込まれてゆく過程が淡々と語られていて、その辺はちびちび読んでいました。後半、地球スウィングバイでトラブルが発生してから、テンポが速くなり、週末で一気に読んでしまいました。相次ぐトラブルに、次々とウルトラC(開発時想定外)の救出技を考え出して対処するプロジェクト・チーム。そして首の皮一枚で生き延び、火星を目指す「のぞみ」。27万人の応援のくだりは、読んでいた飛行機の中で涙が出そうになりました。
登場人物の多くは現役で、まさに今「はやぶさ」の窮地に臨んでいることもあり、「のぞみ」と「はやぶさ」がだぶって感じられました。とくに「はやぶさ」でプロマネを務めている川口先生は、「のぞみ」を残り少ない推進剤でなんとかを火星に届かせようと、軌道力学の粋を駆使して魔法のような軌道を編み出しましたが、こんどは「はやぶさ」を地球に戻すために全力を尽くしていらっしゃいます。今日のJAXA発表によると「はやぶさ」は、当初予定の2007年帰還を断念し、2010年帰還を目指すことになりました。打上から7年、「のぞみ」を越える長旅となります。「恐るべき旅路」で紹介されていた川口先生の言葉『時間はエネルギー』を思い出しました。

著者の松浦晋也さんは「はやぶさ」に関しても、精力的に取材して、彼のblog「松浦晋也のL/D」において、現状を報告して下さっています。JAXA公式の広報が追いつかない場面では、彼のblogが情報源として世界中から頼られるほど。満身創痍で闘っている「はやぶさ」を応援している人たちから、「松浦晋也著『恐るべき旅路2』(仮)」の噂も出ている今日このごろですが、今度はハッピーエンドになることを願うばかりです。

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