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2005年11月の18件の記事

2005年11月30日 (水曜日)

ハンディ・トランシーバでキューブサットを受信

買ったばかりのVX-7で、東工大のCUTE-Iの受信を試みました。

11月30日18時10分(JST)前後の、福岡の近くを通るパスです。
CUTEは南の空から昇ってきて、まず研究室の固定無線機でCWの受信が始まりました。この無線機では、研究棟の屋上にある八木アンテナで追尾して受信しています。
屋上は施錠されていて出られないので、8階の北側にあるベランダに出てみました。CUTEが天頂付近を通過し北天にまわったころから、ハンディ機でもかすかに入感しはじめました。アンテナは付属の18cmのホイップアンテナのみです。この無線機ではUHF帯はFM固定なので、CWは正常に復調できませんが、それでもザーザザーザッとノイズのような音がモールスのパターンで聞こえました。CUTE-IのCW出力は100mW、このときの距離は1000km程度でしょう。FM出力のほうは350mWでより強いはずですが、よく分かりませんでした。デジタル変調されているので、聞こえてもノイズと区別しにくいでしょう。

学生が一緒に、研究室の超小型無線機アルインコDJ-C7でも挑戦してみましたが、これの付属アンテナは10cmくらいで、やはり無理でした。

話によると、ハンディ機でもゲインの高い(指向性の強い)アンテナを装着すれば、衛星通信できるそうです。

CUTE-I Blog

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2005年11月28日 (月曜日)

HAYABUSA@Home

You can make a model of HAYABUSA spacecraft in a few minutes.
20051128hayabusa

Materials

  • one box
  • two blue fans
  • one white dish
  • one conical measure cup
  • one slim potato
Everything is in your home :)


----- Appendix, Dec. 6 -----
I must add an important material.
20051128lipovitan
Lipovitan D
chemical propellant for the touchdown phase

as shown on Hayabusa Live (JAXA/ISAS)

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2005年11月26日 (土曜日)

はやぶさ ここ掘れワンワン

サンプリング成功おめでとう。

当日は朝から用事があったのですが、出かける直前にJAXAの実況blogで確認すると、うちからISASに武者修行に出ている学生が、管制室のスナップに写っていました。(→彼のblog

日中の用事の合間には、1章だけ読んで積ん読になっていた、火星探査機「のぞみ」のドキュメンタリー「恐るべき旅路」(松浦晋也 著)を読んでいました。2章まで読めました。「はやぶさ」でマネージャーをしている川口教授が、助教授だった「のぞみ」の開発当時、軌道設計で大活躍をするくだりです。そこから、いま進行している「はやぶさ」へのつながりを感じ、じんときました。(まだ2章だってのに。この先の章で、さらに感動するはず。)

帰宅してから、サンプリング成功(ほぼ確実)のニュースを見て、さらに感動。脚色なしでプロジェクトXものだよ。報告を読むと、これまでの5回の降下を重ねるごとに、運用技術が向上しているのが感じられます。最後の成功は運ではなくて、積み重ねた実力と言えましょう。

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モヒカン族

知らなかったんですが、ネット流行語で「モヒカン族」というのがあるらしい。
まんぷく::日記さんの記事「はてな2005ネット流行語大賞」経由で知りました。

どういう意味だろう?と、はてなダイアリーでのモヒカン族の説明を読んでみると・・・

けっこう自分にあてはまるではないですか。とくに

  • 誤字の指摘に対する姿勢
  • HTMLは文書構造の記述で、見た目はCSSで指定すべきという主張
というあたり。

さすがに、目上の人の誤字や誤用を指摘するのは、よほどの場合に留めています。その代わり、ブログで「王様の耳はロバの耳」ふうに、ぼやいていますね。たとえば、

先日も、新実験棟の打ち合わせで、建築担当者たちが「パーテーション(partition)」や「ディティール(detail)」と連呼するのが、気になって気になって…。指摘するのを我慢していました。(はい、これも王様の耳的なぼやき。)

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開局申請

アマチュア無線局の開局申請書類を投函しました。
20051126ham.jpg

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2005年11月24日 (木曜日)

「はやぶさ」が着陸していた

本来の計画では1秒間の「接地」でしたが、アクシデントではあったが30分間の本格的な「着陸」。とりあえず快挙なので、うれしい。

(注:報道へのツッコミ)
一部ニュースで「小惑星への着陸は史上初」だと伝えているところがありますが、それは舌足らずです。「小惑星へ着陸し、再離陸したのは史上初」です。2001年にNEAR探査機が小惑星Erosに着陸していますから。

また、「日本の探査機が他の天体に着陸したのは初めて」とも表現されていて、正しいのですが、これは「軟着陸」という意味です。衝突も含めると「ひてん」が最期に月に落ちています。「ひてん」はMUSES-Aだったから、MUSES-Cの「はやぶさ」のお姉さんですね。「ひてん」で培われたスウィングバイ技術が、「のぞみ」や「はやぶさ」の惑星間航行を可能にしました。

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2005年11月19日 (土曜日)

VX-7購入

20051119vx7アマチュア無線機、スタンダードのVX-7を購入しました。ケンウッドのTH-F7と最後まで迷ったのですが、最近のケンウッドは携帯電話機に重点を置いてアマチュア無線機からは撤退気味(製品ラインナップが薄くなっている)なのが不安だったので、スタンダードの方にしました。

買ったのは波夢人(ハムジン)福岡天神店、ベスト電器内のテナントです。ふつうにショーウィンドウ内のVX-7を指して「これ下さい」と言ったら、店員が「お買い得品もありますが・・・」と言って見せてくれたのが、3月の地震で落下して傷が付いたという商品。他の商品がぶつかった痕でしょうか、筐体の数箇所に傷が入っていますが、どうせアウトドアで使えばすぐにそのぐらい傷付くであろうという程度。内部の動作はメーカーで検査済みとのこと。もちろん保証書もついています。最初に指差した新品に比べて1万円も値引きだったので、その訳あり品のほうにしました。

さて、喜び勇んで帰宅して、いじってみたらひとつ重大な不具合がありました。

バッテリが動作しない!
バッテリで動かないし、充電も出来ていないようだ。ACアダプタでは動きます。バッテリパックの異常か、本体の電源回路の故障かわかりませんが、近日中に購入店に持って行ってみます。

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11月20日 追記
バッテリパックの異常でした。交換してもらい、一件落着。

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2005年11月18日 (金曜日)

1996年のMUSES-C文献

9月に職場が引っ越しましたが、その後IACなどで忙しく、自分の荷物(主に文献や書類)を荷ほどきする時間が取れず、段ボール箱に入れたまま積んでいました。最近ようやく時間ができて、荷ほどきを始めましたが、この機会に古い文献をPDF化して、紙は捨てることにしました。自動フィーダー付きのスキャナも導入したことだし。

さて、そんななかで、若田飛行士の初飛行直後で「宇宙ロボット特集」が組まれていた日本ロボット学会誌1996年10月号をコピーしてあった物をスキャンしていたら、黎明期のMUSES-C計画の紹介記事が出てきました。著者は藤原先生と土屋先生。当時は探査機の概念図も、箱からサンプラーが伸びているだけの簡素なものでした。

思わず、感慨にふけりました。

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2005年11月16日 (水曜日)

ミネルバ (CanSatやCubeSatと比較)

ミネルバの仕様を知りたくて調べていたら、ここが詳しかったです。

ISASニュースNo.267(2003年6月号)
<研究紹介>新しきチャレンジ 世界初の小惑星探査ローバ“MINERVA”

仕様表をみてみると、大きさは直径120mm、高さ100mmの正16角柱(ほぼ円柱)。カバーを除いた本体の質量は591gだそうです。レギュラーコーヒーや粉ミルクの缶が近い大きさでしょうか。CanSatやCubeSatを作っている関係者ならこの数値がどんなにすごいことか実感できることでしょう。CanSatのオープンクラスより小さいのです。CubeSatより高さは若干大きいですが、容積は同程度、質量は6割ほどの軽さ。そんな小さな奴が、打上から2年間の宇宙環境に耐えて、ちゃんと動作したのです。天晴。

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2005年11月14日 (月曜日)

ミネルバ (ピギーバック機の使命)

ミネルバがイトカワに着地しなかった(らしい)のは残念でした。いつものことながら、「失敗」報道のほうが熱心なマスコミの反応を読んで、2つの事例を思い出しました。
ひとつは、一昨年のESAの火星着陸機Beagle 2。Beagle 2もピギーバック・ペイロードとして母船に搭載された小さな着陸機でした。これが火星の大気圏突入後に通信途絶し、「失敗」と報道されたのち、母船のMars Expressのほうは順調に科学観測の成果をあげているのに、一般のニュースではほとんど報道されませんでした。(この直後にNASAの火星ローバー2機が着陸してより見栄えのする写真を送ってきたので、これにかき消されたせいもあるでしょう。)
もうひとつがISASの小型再突入カプセルDASHの分離失敗。これは、はやぶさの再突入カプセルのための技術試験でもあったはず。一緒に打ち上げられた中型衛星の「つばさ」は成功しているのにほとんど報道されず、「2機のうち1機、つまり半分失敗」という口調でした。
これらピギーバック機の使命は、できるだけ低コストで、新技術のテストや、ハイリスクなミッションに挑戦することです。「税金の無駄」「身内(宇宙関係)に甘い」という意見もあるでしょうが、ぜひ温かく見守って、そして応援してください。

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2005年11月11日 (金曜日)

宇宙科学技術連合講演会

11月9日~11日
第49回宇宙科学技術連合講演会(宇科連)@広島に来ています。

11月9日
博多から広島まで新幹線で約1時間。
初日は一日中、太陽発電衛星のセッションにいました。宇科連に参加するのは2000年の福岡大会以来5年ぶり。潜伏している間に、JAXAやUSEFで太陽発電衛星計画が進んだ関係でしょうか、聴衆も多く熱気があります。以前の太陽発電衛星セッションは、ISASを中心とするSPS2000チームの仲間内の会議のような時期もありましたが、研究者の層が拡がっているのを感じました。
私も太陽発電衛星に対するスペース・デブリの衝突について発表しました。去年、九工大で開かれたSPSシンポジウムで発表した話題に、その後このブログでも小出しにしていた計算結果を加筆したものです。

11月10日
朝イチは月・惑星探査のセッションを聴講。「はやぶさ」関係で盛り上がるかと思ったら、なんと部屋は閑古鳥。そうか、いま関係者は忙しくて来られないんだ。そのぶん、来年のISTSで盛大に成果発表されることを期待します。
その後は、宇宙教育のセッションや、子供向けの宇宙授業・宇宙実験・宇宙落語、的川先生の特別講演を聴きました。
夕方の的川先生の講演では、この日の同じ時間に相模原で記者発表されているであろう、11月9日のはやぶさのイトカワへの接近の結果を、「相模原で発表している時間だからもういいでしょう」と講演に盛り込んでくださりました。ターゲットマーカー放出や、はやぶさの影の画像など。
夜は懇親会。来年の開催地の北九州から、新北九州空港のキャンギャルも来場。とある役得でテーブルに同席させてもらえました。 (それで喜ぶのはオヤジ化)

11月11日
朝イチのデブリセッションの司会を仰せつかりました。その後も終日、デブリ。デブリ屋も人口が増えていると思います。(私も新参ですから)
今日の特別講演は「広島県におけるカキ養殖の歴史・現状・将来」
そういえば今回はカキを食べそこなった。お好み焼きは食べたけど・・・。

ひとまず、この秋の自分が登壇する学会は終了。明日から一休みします。

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info@***.comのSPAMには、ReceivedでのIP拒否が有効

info@***.com, info@***.net からのSPAMについて、収集したドメイン名のブラックリストを作成して公開していますが、予想通りのいたちごっこで、コンスタントに新種が発生して、収録数は現在700ドメインを越えています。より労力が少なく、新種への予防効果もある方法として、メールのヘッダの"Received:"フィールドに現れるIPアドレスのセグメントで拒否する方法を紹介します。

メールのヘッダを表示して、"Received:" で始まる行のうち一番下のものを見ます。すると、投稿に使われたホスト名とIPアドレスが記録されています。(これも詐称されている場合もあります)
たとえば、"info@ehqm.com" から来たメールの場合はこうでした。ホスト名としては"mail."が付加されていることに注意。

Received: from mail.ehqm.com ([58.180.199.253])


さて、収集したブラックリストのホスト名をIP番号に変換したところ約5000件になりました。例として210.202.7.*のセグメントのものを抜粋したのが下の表です。ひとつのホスト名に連続した数個のIP番号が割り当てられていて、全体として210.202.7.*セグメントの大部分を埋めています。つまり、Received行の文字列で "[210.202.7." を拒否すれば、ここに挙げた30種のドメイン名を一挙に拒否できます。そのうえ、ここで欠番になっている49~58, 119~128, 157~163, 241~255 の区間は、まだ私が受け取っていない未知のSPAMドメイン名に割り当てられているか、現在は未割り当てであっても、将来に新種が発生する場所と予想されますから、IPセグメントごと拒否するのは、新種に対する予防効果も期待できます。

【注意】この未割り当て区間が非SPAMなドメインに割り当てられる可能性もあります。それも拒否してしまうリスクは御承知ください。

ホスト名IP範囲
mail.amqg.com210.202.7.1~4
mail.byxv.com210.202.7.5~8
mail.dggah.com210.202.7.9~12
mail.ecnq.com210.202.7.13~16
mail.3-ankou.com210.202.7.17~20
mail.3-bai-man.com210.202.7.21~24
mail.dgyss.com210.202.7.25~28
mail.duytt.com210.202.7.29~38
mail.4-ankou.com210.202.7.39~48
mail.8-bei.com210.202.7.59~68
mail.bxbfs.com210.202.7.69~78
mail.a-hamagu.com210.202.7.79~88
mail.pjfor.com210.202.7.89~98
mail.abd-tb.com210.202.7.99~108
mail.alle-m.com210.202.7.109~118
mail.aaakd.com210.202.7.129~135
mail.aaayo.com210.202.7.136~142
mail.gaygg.com210.202.7.143~149
mail.b5-note.com210.202.7.150~156
mail.bill-rob.com210.202.7.164~170
mail.effk.com210.202.7.171~177
mail.gsagh.com210.202.7.178~184
mail.chu-nama.com210.202.7.185~191
mail.gsglo.com210.202.7.192~198
mail.dabu-nan.com210.202.7.199~205
mail.dabu-ton.com210.202.7.206~212
mail.dai-3-gen.com210.202.7.213~219
mail.etnq.com210.202.7.220~226
mail.hbsxd.com210.202.7.227~233
mail.davodavo.com210.202.7.234~240


そのほか、私がSPAMの温床とみなしているIPセグメントは下記のとおりです。現在約30種、これらを拒否すると、info@のドメイン数百種を拒否できます。

IPセグメントプロバイダ
58.180.196
58.180.197
58.180.198
58.180.199
58.180.212
58.180.213
58.180.214
58.180.215
58.180.216
58.180.217
58.180.218
58.180.219
Asia Pacific On-line Services Inc.(台湾)
210.200.17
210.202.7
210.202.76
218.187.39
203.67.12
203.67.18
203.67.19
203.67.34
203.67.145
203.67.244
Digital United Inc.(台湾)
210.64.22
210.66.4
203.207.14
203.207.15
AsiaInfra International Ltd.(台湾)
61.56.94Diyixian.com(TW)Ltd.(台湾)
61.232.3China Railcom Beijing Branch(中国)
211.94.137China United Telecommunications Corporation(中国)
222.171.33
222.171.42
CHINANET Heilongjiang province network(中国)
219.239.208ZHONG GUO DI ZHI HUAN JING JIAN CE YUAN CO.LTD(中国)
125.57.106
125.57.107
125.57.108
125.57.109
125.57.110
?(韓国)
220.229.241?(韓国)

【注意】今回も言っておきますが、この設定が厳しすぎて、大事なメールを失ったとしても、私は責任は負えませんから、各人の責任で行ってください。

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2005年11月 8日 (火曜日)

弾道飛行のΔVと到達距離

これは、野尻ボードで話題になっていたロケット旅客機の議論に、定量的な資料を示すために描いたグラフのアップロード場所のために作った仮の記事。出来る/出来ない、の根拠が直感的・感情的で、議論が荒れそうな兆しがあったので、定量的にΔVを計算してみせたものです。当初、文章なしで不可視の記事でしたが、ついでに解説を加えて公開します。
11月8日 グラフだけアップロード
11月18日 本文追記して公開

仮定した力学モデルはもっともシンプルなもの

  • 地球と飛翔体を質点とする2体問題
  • 打上の加速は瞬間で行われる
  • 地球の自転・偏平性・大気の影響は無視
つまり、近地点が地中に潜っている楕円軌道の遠地点前後を飛行する形になります。

R:地球の半径(6378 km)
V1:第一宇宙速度(7906 m/s)

L:発射点から着地点までの地表距離
θ:地球を中心として、発射点から着地点までの角度
 θ=L/R [rad]
γ:発射時の上昇経路角
ΔV:発射時の増速度

こうすると、発射時のΔVは式1で与えられます。
発射点と着地点を決めても、もうひとつ軌道の離心率の自由度があり、これは発射時の上昇経路角γで決まるので、ΔVを最小とするγで打ち上げることにします。すると最小のΔVは式2となり、これを与えるγの値は式3です。θが十分小さいときにはγ=45°で、高校物理の常識と一致します。地球の裏側を目指してθ=180°のときには、γ=0,ΔV=V1となり、理論上は地表すれすれの衛星軌道です。

20051108ballistic_flight_eq

20051108ballistic_flight
横軸は目的地までの距離L(単位km)
縦軸は発射時の増速度ΔVmin(単位 m/s)

距離1万kmで太平洋横断するのにも、第一宇宙速度に近いΔVが必要なのがわかります。
また、この計算はICBMとも同じなので、米ソの宇宙開発競争の初期、ICBMとして開発された機体の上段にちょっとキックモーターを追加して、人工衛星としたこともうなづけます。

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2005年11月 7日 (月曜日)

イトカワとはやぶさの大きさ比較図

うちの学生じんじんがフリーハンドで描くイラストは、デフォルメしつつも、特徴をしっかり出していて味わいがあり、いつも感心させられます。11月3日のイトカワに向かってゆくはやぶさのイラストも、ちっちゃいはやぶさが可愛くもあり、勇敢にも見える。


彼のイラストに触発されて、別の観点から、ちょいと描いてみたのがこれ。イトカワとはやぶさの大きさを等縮尺で比較。1m=1ピクセルで描いてみました。ついでの比較対象としてイトカワ表面に人間(2ピクセル)を立たせてみました。もし、近くで見物していたらこのくらいに見えるんですね。

20051107hayabusa

大雑把に、はやぶさを5×6ピクセル、イトカワを500×300ピクセルで描いています。10cmのミネルバは見えません。

-----
11月30日 修正
うろ覚えで、500×300mとして描いていましたが、ちゃんと調べたらイトカワの大きさは540×270×210mでした。短径は平均し540×240ピクセルで描き直しました。

-----
随時追記
この絵を紹介してくれているページ

「イトカワは思っていたより大きかった」という人と「小さかった」という人、それぞれいらっしゃいます。この絵が、その実感の補助になってくれたのなら幸いです。

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Orbitron

人工衛星のトラッキングソフト "Orbitron" を、研究室のPCのひとつで、スクリーンセーバーとして表示させています。最新の軌道要素データにアップデートしたら、XI-Vも現れました。

公式サイト
窓の杜での紹介

20051107orbitron

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2005年11月 6日 (日曜日)

耶馬溪

紅葉狩りに行ってきました。
20051106momiji

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2005年11月 5日 (土曜日)

Nikon D200 登場

以前「物欲の迷い」と題して、ニコンとキヤノンのディジタル一眼レフで迷っている話を書きましたが、11月1日に発表されたニコンのD200で、俄然ニコンに傾きました。発売は12月16日の予定。
迷っていると言っても、現行製品はキヤノンの方の性能が上回っていることは認めつつも、もともとニコン派なので、できればニコンで続けたいという葛藤。性能が互角ならニコンを選ぶでしょう。

この夏にキヤノンから発売されていた、1280万画素フルサイズCMOS搭載のEOS 5Dも気になりましたが、本体35万円は高すぎます。これに対しD200は、10.2メガピクセルCCD、フルサイズではなく、35mmフィルムの2/3サイズ(換算焦点距離は1.5倍)。私がもっとも気に入った点は、所有しているAi Nikkorレンズ群が十分使えること。これまでのD100以下では、かろうじて撮影できるというレベルでしか対応してなく、測光すらできないので実用的ではありませんでした。いままで、旧レンズでも測光できるモデルは、プロ用のD2シリーズしかなく、50~60万円するし、でかい。

オープンプライスですが、Amazonや価格.comで見ると、実売(予約販売)価格は本体20万円。これならボーナスで手が届きます。同時発売の、手ぶれ補正機能つきのズームレンズ AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18~200mm F3.5~5.6G(IF)も気になります。

発売直前キャンペーン「Nikon D200 Special Live」が主要都市で開催されます。福岡は12月9~10日。10日はUNISECワークショップで上京するから、9日にでも見に行こうと思います。

 

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11月28日 追記
12月9日は昼も夜も予定が入り、D200のイベントには行けなくなってしまいました。

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2005年11月 3日 (木曜日)

この秋の多忙

リストアップしてみる。


9月12日 宇宙科学技術連合講演会 前刷締切

9月 大学の引越

9月15日 研究室引越
9月16日 実験室引越 第1便
9月17日 地上局アンテナ引越(撤去)
9月26日 実験室引越 第2便
9月27~30日 地上局アンテナ引越(設置)
(まだ荷物が片づいていません)

9月16日 日本航空宇宙学会西部支部講演会 前刷締切

9月23日 IAC 前刷締切

これに遅れた場合、CDに収録されない。さらに当日ハードコピーを10部持参のこと。(遅れました)

10月17~21日 IAC福岡大会

14~21日 会場スタッフ業務
20日 自分の発表
22日 CANSATコンペ@九大

10月20日 科研費の計画書 学内締切

IAC最中だよ!

10月28~29日 日本航空宇宙学会西部支部講演会

自分は28日に発表。

10月30日 衛星設計コンテスト

今回はSCSでの受信をあきらめ、インターネット・ストーリーミングで視聴。

11月4日 ISTSのabstract締切

来年6月に金沢で開催

11月9~11日 宇宙科学技術連合講演会

自分は9日に発表。11日にセッション司会。

11月12~13日 USSS @ホノルル

1998年の第1回から皆勤だったのですが、今年は休みます。助教授に代わってもらいました。

その他 ToDo

引越荷物の片づけ
学生実験の準備
真空チャンバの移設
振動試験機の移設
自分の科研費の研究を進める
次期小天体探査の基礎実験

ふぅ。来週で、とりあえず落ち着きます。

このうえQTEX衛星開発の現場にいる学生や、講義のある先生はもっと忙しいし、また同じような学会スケジュールのうえで、10月27日にCubeSat打ち上げている研究室もあることを思えば、これしきで弱音を吐いてはいられない。

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