内之浦へGo!
10日の打ち上げに、学生と計7人で日帰りで内之浦へ行くことにしました。
9日14時の発表では、10日打ち上げの方針で動いています。次のGo/NoGo判断はもうすぐ23時の予定。Goなら、まず先発のヒラヤマ号が3人で0時出発の予定。高速なタナカ号は4人で2時に出発と言っていました。
現地の進行状況の情報は、JAXA/ISASのオフィシャルサイトより、宇宙作家クラブの掲示版が早くて正確なのでお勧め。2chも早いらしいけど、S/N比が悪くて、必要な情報を探しづらい・・・。
----- 以下、帰宅後に記述 -----
まず、ドライブの時間の見積もりについて。福岡から内之浦までの所要時間は、ノンストップなら5時間です。今回の見学は10:30までに管理棟に集合と指示されているので、さらに1時間の余裕をみて9:30までの入所を目指しました。そして、夜通しの運転になるので、少しでも眠くなったらこまめに仮眠をとることにし、1時間走っては1時間休むペースで考え、走行5時間+休憩4時間で所要9時間と見積もり、0時出発と設定したわけです。
さて、10日の0時に研究室に集合。23時の判断結果がどうなったのか、JAXAにも宇宙作家クラブにも情報は見つかりません。大隅地方の天気予報をみると、金曜日の段階で70%だった10日の降水確率が40%まで好転しています。我々としてはGo。
0:10ごろ、九州大学を出発しました。
箱崎ランプから福岡都市高速に入り、太宰府ICから九州道へ。スタートから1時間すぎに、熊本県北部の菊池~植木のあたりで激しい降雨、車線がよく見えません。速度を落とし、次の北熊本SAに入ります。北熊本SAでは1:30~2:00まで雨宿りを兼ねて休憩し、給油もしておきました。同乗の学生2人は夜食に熊本ラーメンを食べていました。雨が弱くなった所で出発。
次の休憩は3:00~4:20まで熊本県南部の山江SAにて。ここで少し仮眠をとりました。2号車からの連絡によると、熊本県北部で激しい雷雨のなかを走行中らしい。
長さ6kmの加久藤トンネルをくぐると、九州道は短区間だけ宮崎県に入ります。宮崎道と分かれるえびのJCTを過ぎて鹿児島県に入り、鹿児島県北部の溝辺PAで5:00~5:40まで休憩、ここでも少し眠りました。
後続の2号車から連絡があり、もう霧島まで来ているとのこと。じゃあここでもう少し待って合流しようかと話し、暫く待ち始めたところで気が付きました「霧島SAって宮崎道の方じゃん。ってことは彼らは都城ICから出るつもり?(それも妥当なコースのひとつ) とにかく待っていても、こちらの道には来ない。」という訳で、待つのを止めて出発。(後で聞いたら、実は2号車の話者は、霧島SAではなく、単に宮崎・鹿児島県境の霧島地方の意味で霧島と言っていて、我々と同じ道を来ていました。)
このころ周囲が明るくなってきました。夜間は見えていませんでしたが、強風で雨雲がおそろしく速く流れています。
鹿児島湾北岸の加治木JCTで九州道から別れ、東へ向かう隼人道路を経て、東九州自動車道に入ります。東九州道は北九州から鹿児島まで、九州の東岸沿いにぐるりと結ぶべく、現在断片的に建設中の高速道路で、鹿児島県内では、隼人道路との接続点の隼人東ICから、大隅半島北部の末吉財部ICまでの30km弱だけ開業しています。この先の、現在は整備計画区間となっている、鹿屋・大崎・志布志まで延びてくれると、内之浦へのアクセスがだいぶ便利になります。
東九州道の終点の一つ手前の国分ICで降りたのが6:00。この春に大隅半島の先からH-IIAを見に行ったときは、同じ国分ICで降りてから鹿児島湾の海岸沿いに南下しましたが、今回は大隅半島の内陸を南南東に横断します。途中でまた疲れたので、大隅湖というダム湖の畔の駐車場で、6:50~7:40まで休憩し仮眠。8:00ごろ、鹿屋の近くのコンビニで、おにぎりやサンドウィッチで朝食。どうも、この仮眠か朝食の間に2号車に抜かれていたようです。
まもなく太平洋に面した大隅半島の東岸に出ました。海岸沿いの道を走ると、ロケット関連のオブジェをいろいろと目にするようになります。橋の擬宝珠がロケット形だったり、海岸通りのの駐車スペースに、昔のランチャーやトラッキングアンテナらしいものが置いてあったり。また、東岸へ出る前でしたが、↑内之浦 という道標に、何故かスペースシャトルやH-II ロケットの絵が添えてあったのはご愛敬。
ところで私は、内之浦訪問はこれで3回目になります。
1回目は学生のとき1991年春の航空学科の見学旅行、引率は中須賀先生でした。宿泊は国民宿舎「銀河荘」(改装中でシンナー臭かった)
2回目は九大に就職してから、1999年夏の研究室旅行。宿泊は、銀河荘がきれいに生まれ変わった「コスモピア内之浦」
さて、内之浦の町に入ると、さらにオブジェが増えます。以前はたしかM-3型だったと思う橋の擬宝珠がM-V型になっていました。またロケットの飾りのついたパチンコ屋「銀河」がつぶれていました。(これは出発前にまんぷく::日記で読んで知っていました)
町を抜けると、発射場へ向かう山道を上ります。ここに、新しく広い道路を作っている最中で、あちこちで工事中でした。新しくできた橋には「おおすみ」が載っていたり「すいせい」が模られていたりしました。
そしてほぼ計算通りの、9:00に内之浦宇宙空間観測所に到着しました。
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長くなったので、道中記ここまで。
続きの場内での打ち上げ直前の様子は、別記事で。
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