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2004年4月 2日 (金曜日)

LUNAR-A打上延期

第17号科学衛星(LUNAR-A)の20Nスラスタ用推薬弁リコールへの対応について | JAXA

都合が付けば、この夏の打上を見に行こうかとたくらんでいたのだけど残念。
推進系に使用している米国製バルブがリコールになったため。だって。
アメリカのせいか (-_-#)

日本の衛星の推進系を多く手がけている、三菱重工長崎の人から聞いた話だけど、宇宙用バルブとしてJAXAに認定されているのはアメリカ製しかなく、

  認定には宇宙での使用実績を重視
    ↓            ↑
  国産品は認定されていないので使用してもらえない

この無限ループに歯がゆい思いをしているとのこと。
これを打破すべく、QPSでも動きがあります。

LUNAR-Aはほんとに、難産な探査機です。私が宇宙研にいたころからすでに開発がかなり進んでいて、本来ならM-Vロケットの2号機で、1997年頃にも打ち上がるはずでしたが、その野心的なミッションである、月面に打ち込むペネトレータの開発が難航。さらにM-Vロケット4号機の失敗で、ロケットの改良のため、以後の打上スケジュールの繰り下げ。など、遅れまくっています。

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航空・宇宙・天文」カテゴリの記事

コメント

 トラックバックありがとうございます。
 認定部品に関しては、数年前ISSの開発のお手伝いをしていた頃、秋沙も苦労させられました。
何とか完成させてもシャトル事故で打ち上げる目処が立たず、筑波のクリーンルームに保管となっている様ですし、気象衛星の後継機も結局保管中ですし、上手く回っていませんねぇ。。

投稿: 神子秋沙 | 2004年4月 3日 (土曜日) 17:07

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» 日本発の月探査機「ルナA」の打ち上げ延期。 [秋沙のココログ既知ログ]
 今年夏打ち上げ予定でしたが、(米国製)部品の不具合が発覚し、アメリカへ送り返し [続きを読む]

受信: 2004年4月 3日 (土曜日) 17:09

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