LUNAR-A打上延期
第17号科学衛星(LUNAR-A)の20Nスラスタ用推薬弁リコールへの対応について | JAXA
都合が付けば、この夏の打上を見に行こうかとたくらんでいたのだけど残念。
推進系に使用している米国製バルブがリコールになったため。だって。
アメリカのせいか (-_-#)
日本の衛星の推進系を多く手がけている、三菱重工長崎の人から聞いた話だけど、宇宙用バルブとしてJAXAに認定されているのはアメリカ製しかなく、
認定には宇宙での使用実績を重視
↓ ↑
国産品は認定されていないので使用してもらえない
この無限ループに歯がゆい思いをしているとのこと。
これを打破すべく、QPSでも動きがあります。
LUNAR-Aはほんとに、難産な探査機です。私が宇宙研にいたころからすでに開発がかなり進んでいて、本来ならM-Vロケットの2号機で、1997年頃にも打ち上がるはずでしたが、その野心的なミッションである、月面に打ち込むペネトレータの開発が難航。さらにM-Vロケット4号機の失敗で、ロケットの改良のため、以後の打上スケジュールの繰り下げ。など、遅れまくっています。
| 固定リンク
「航空・宇宙・天文」カテゴリの記事
- 書籍購入(2017.02.03)
- UZUME計画と、宇宙災害の書籍(2017.05.17)
- サイエンスカフェ@うきは(2016.05.19)
- 大野城で宇宙講演会(2015.05.12)
- 第11回種子島ロケットコンテスト(写真)(2015.03.02)
コメント
トラックバックありがとうございます。
認定部品に関しては、数年前ISSの開発のお手伝いをしていた頃、秋沙も苦労させられました。
何とか完成させてもシャトル事故で打ち上げる目処が立たず、筑波のクリーンルームに保管となっている様ですし、気象衛星の後継機も結局保管中ですし、上手く回っていませんねぇ。。
投稿: 神子秋沙 | 2004年4月 3日 (土曜日) 17:07